お名紋

春ですね。文房具に目がいきます。
私が3年ほど使っているネームペンをアップしました。ネームペンって、プラスチックだったりオバサマ風だったりで、それを我慢してまでその機能ほしくない…と思っていたのですが。これだけは持つ喜びを感じ、気に入っています。しっとり艷やかで持ち重りのする赤と黒、弱点はよく転がること。（深澤直人デザイン シヤチハタ ネームペン・サイン）
http://onamon.com/hello/goods

シネマアミーゴで「ドキュメンタリー映画　100万回生きたねこ」を観た。

冒頭、佐野洋子さんの
【わたしはただの70歳じゃない　7歳も12歳も全部もってる70歳】
（というような内容の）
言葉にぐらっとする。

私もただの34歳じゃない！
毎日、○歳と○日分の自分を積み重ねていく気持ちで暮らすのは
なかなかと楽しい気がする。

そして日曜の情熱大陸、川島実医師の
【死ぬとは　最後まで生きること】
とつながる。

とても人間的である。

春にオープンアトリエをします！

「葉山芸術祭」というアートイベント（4/20〜5/12、神奈川県の葉山・逗子・秋谷エリア）。この地域独特の、ふだん家で制作をしている作家さんたちが、一斉に自宅を公開する、楽しい催しです。

記念に何か作って販売しようかな？皆のお名紋をぜんぶ染めたてぬぐいとか？も考え中。そんなの要らないかな？見て楽しく使っても気持ちよいものがあればいいんですけど。

とりあえず、場所だけはとびきりなので、遊びに来てください。

Ｔシャツのプリント方法が増え、濃色生地でもOKになりました！

左）ラバー：目立つ。蛍光色やラメなどの派手色もあり。
中）抜染：地の色を抜くので自然。他の色をのせるのも可。
右）白引き：白インクを下地にカラーインクジェット。シルクスクリーン風。

このおかげで、ベースの色がグッと増えました：
http://onamon.com/images/goods600/T-color2013.jpg
（私なんかはとにかく淡色が似合わないので…嬉しいです）

お行儀のいいカニの化石？！（一色海岸）

貝の化石を拾ったぐらいじゃ驚かれない、化石の宝庫、一色海岸である。
でもさすがに、これは・・・？？
「石の上で日向ぼっこしてたら焦げ付いちゃったとか？」「いやいやピッタリすぎるやろ」「これ、ウソかも。作り物じゃない？」「・・誰がそんな。」

こういう時は葉山しおさい博物館に行く。と、即答。
「蟹の巣穴の化石ですね。これは背中側。新しくてまぁ1000万年前ぐらいでしょうか。」

「え・・穴がどうやって化石に・・1000万年が新しいってナニゴト・・・」

ビーチを散歩しながらとっぷり日が暮れるまで考えて、わかった。気がする。
自分サイズの巣穴で寝ていた蟹、そこへ不幸にも突然泥が流れ込みそのまま死んでしまう。その泥が固まって、巣穴で型どりしたような”丸いカニ石”ができた。（ふだん巣穴が潰れないってことは型がとれるくらい丈夫なんだと思う。巣穴の型を石膏でとる実験も見つけた。）この状態でカッチカチになって、蟹を丸ごと包み込んだお団子石が出来た。
ある時、なんらかの衝撃でそれがまっ二つに割れた。蟹さんの殻も前後二つに裂けて、体の前面と背面の型押しをしたような（凹んだ）２つの石になった。時はたち割れた断面もすっかりなめらかになって、最初からその形の石だったみたいになった。

だからあの蟹さんの前面のスタンプされた石がもうひとつあるにちがいない！