お名紋

[berlin]

Hannah Höch

<Tag des offenen Denkmals 2014>

ドイツ中で、普段は入れない文化遺産が一斉に一般公開される楽しい週末。
ベルリン・ダダの中心的アーティスト Hannah Höch(ハンナ・ヘッヒ) のお宅へ。彼女が第二次大戦中に隠れ住み、最期まで暮らした場所。テーゲル空港の少し北。

Hannah Höch's house and garden

家が庭に埋もれている。

Die Idylle war Inspiration für die Bilder und erfüllte auch einen praktischen Zweck: Hannah Höch verkaufte die Blumen und das Obst.
Tag des offenen Denkmals 2014 – Künstlerhaus Hannah Höch

この庭は彼女のインスピレーション源であると同時に、その花や果物が収入源にもなった。

カタツムリから足が生えて空を飛んでいるフォトモンタージュ
(カタツムリから足が生えて空を飛んでいるフォトモンタージュ)

雨が止んだばかりの庭では大小のカタツムリがのんびりしていた。
ここにはきっとアリエッティだっている。と思い始めている自分に驚く。隠れる場所が山ほどある庭は、観察すべき対象を無限にもたらす。


THIS IS WHY I♥BERLIN -3

道で拾った椅子

“ZU VERSCHENKEN” on the street.

本や服、オモチャ、はたまたこんな風に足の曲がった椅子なんかが、「zu verschenken」と書き添えて、道に置いてある。「よかったら、どうぞ。」一日も経てば(経たず)無くなってる。

これまでもらったのは・・・
恐竜の絵本、アルファベットの書き方練習帳、悟った表情のブタのフィギュア、錆びた籠。


Screen Printing with paper stencils

I’ve never imagined screen printing could be such an easy method.
The trick is to use hand cut paper stencils.

製版しないシルクスクリーン!
ペラペラのごく普通の紙を切って、生地に載せて、通常通りに刷るだけ。

浮き島があっても、配置した後に動かないようそぉっとスクリーン枠を載せれば大丈夫。
(さすがに小さい丸の浮き島が多くある人は大変そうだった)
一度刷ったら紙はフレームにくっついてくる。破れるまでは(一二回)刷れる。

You can even have floating islands in your design, just be careful not to move them when you put the frame on.

<5 YEARS OF BETAHAUS> Screen Printing workshop


Tree of Berlin

huge number of birds on the crane


Hiramatsu Reiji

ダーレム博物館で
<平松礼二展 睡蓮画・モネへのオマージュ>

HIRAMATSU REIJI - SEEROSENBILDER
Museum für Asiatische Kunst
Hiramatsu Reiji. Water Lilies – Homage to Monet

反射光のちがいに驚いた。

この博物館には世界中の絵や物が展示されていて、それらを一通りお腹いっぱい味わった後の日本だった、反射光は、だるくて、ぬめっと湿っていて、「ああ、私の側だ」と心底ホッとした。「自分が属する所の色だ」。描かれているのはフランスの風景なのに。

平松氏が取り組んでいるのは「ジャポニズムへのオマージュとしてのジャポニズム」、つまり例えば、浮世絵に影響をうけたモネが描いた<睡蓮>、に影響を受けた日本画家として描く同じ場所の<睡蓮>。

日本の目と 西洋の目が お互いを通過して巡っているような。

自分は今ベルリンにいる。お名紋をアルファベット名で制作するのも、モノグラムや西洋紋章の典型を取り入れて日本の紋を作るのも、どちらの方向もありだけれど、こうして一度循環させたらきっともっと面白い。ワークショップか?安直か?ANIMEやMANGAはあるのにNIHONGAは無いそうだ。もちろんNAMONも無い(笑)まずは日本好きなドイツ人から。。


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