【織】
テーマ： ひょうげた遊び心
式正織部流（しきせいおりべりゅう）という茶道をしております。桃山時代の大名茶人古田織部が創った武家茶道です。「へうげもの」という漫画アニメになっています。私はこの茶道をカルチャーセンターなどで指導しております。4月から大学で教え、また秋にニューヨーク等で茶会を催す関係でぜひこちらで名刺作成をお願いできましたらと希望しております。古田織部は漫画ではひょうげたイメージがありますが、織部焼に代表されるような、斬新かつ格調高く気品があるという両面を併せ持つ美意識を持っている人物です。織部焼のデザインはごちゃごちゃと絵が描きこまれているようにみえますが、全体的にみると空白とのバランスが絶妙で、実際にはスッキリとした印象を受けます。また、茶道の面でもシンプルで合理性を感じる点前やしつらえです。そのような織部の精神をあらわしていただけましたら大変嬉しく存じます。好きな色は金・銀・桔梗の紫・抹茶の緑です。桂離宮松琴亭の市松文様襖が大好きです。
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「織部の精神」を、大変興味深く勉強させていただきながらの制作でした。織部の感性や遊び心を堪能しながら、織部焼きのはねたような向付の器や、ススキの文様、幾何学的なテンポ等をあわせもったデザイン。たくさん描き込まれているようでもスッキリ、を目指しました。最後にご本人のアイデアで、糸偏の下の部分と、戈のカーブとを対称にし、「末広がりのお目出度い感じ」も狙いました。